मच्छरों का यमराज बोले तो मेढक

蚊の閻魔様と言えば蛙

【原文】

मच्छरों का यमराज बोले तो मेढक

मदन जैड़ा, नई दिल्ली

एक प्रसिद्ध मच्छर मारक मशीन के विज्ञापन में मेढक नुमा मशीन को मच्छर चट करते दिखाया गया थाहो सकता है विज्ञापन में इस मशीनी मेढक का इस्तेमाल सिर्फ़ उसे आकर्षक बनाने के लिए किया हो, पर यह बात सौ फ़ीसदी सच है कि मच्छर का सबसे बड़ा दुश्मन मेढक ही है

किसी भी बेहतरीन मशीन से कई गुना ज़्यादा काम का होता है एक मेढकक्योंकि वह अपने जीवनकाल में 15 से 16 लाख मच्छरों को नष्ट कर देता हैवैज्ञानिकों का मानना है कि इन दोनों की दुश्मनी ही मच्छर के प्रकोप का सही इलाज है

वैज्ञानिकों की सोच के पीछे एक बड़ा कारण यह है कि मच्छरों की रोकथाम में आधुनिक चिकित्सा विज्ञान नाकाम हैदवाएँ बनती हैं, लेकिन मच्छरों में उनके प्रति प्रतिरोधक क्षमता पैदा हो जाती हैएक वैज्ञानिक शोध के अनुसार पहले मच्छरों की संख्या इस तेज़ी से नहीं बढ़ पाती थीक्योंकि मच्छरों की फ़ौज का मुक़ाबला मेढक कर रहे थेलेकिन पिछले कुछ दशकों में इनकी संख्या तेज़ी से घटने के कारण मच्छर बढ़ गएवैज्ञानिकों का मानना है कि मच्छरों की वृद्धि दर को रोकने के लिए सरकार को मेढकों की आबादी बढ़ाने के उपायों पर भी विचार करना चाहिएबाज़ार में हालांकि मच्छरों को मारने या भगाने के लिए कई प्रोडक्ट हैं, लेकिन मच्छरजनित बीमारियाँ जैसे मलेरिया, डेंगू, फ़ाइलेरिया, जापानी इंसेफ़ेलाइटिस, चिकनगुनिया आदि घटने की बजाय बढ़ती जा रही हैंदेश में मेढकों की घटती संख्या के कारण मच्छरों का प्रकोप बढ़ रहा हैदरअसल मच्छरों का लारवा मेढक का प्रिय भोजन हैअपने जीवनकाल में एक मेढक औसतन 15-16 लाख मच्छरों को नष्ट कर देता हैसिर्फ़ 50 मेढक एक एकड़ धान की खेती को सभी प्रकार के कीटों से बचा सकते हैंधान के खेतों में जापानी इंसेफ़ेलाइटिस फैलाने वाले मच्छर भी पनपते हैंयदि मेढक हों तो वह इसका लारवा खा जाएँ

नेशनल इंस्टीट्यूट ऑफ़ मलेरिया रिसर्च के शोधकर्ताओं के.राघवेंद्र, पी.शर्मा तथा ए.पी.दास के अनुसार, कुछ दशक पहले तक मेढक की टाँगों का निर्यात यूरोपीय देशों को होता था जहाँ कुछ डिशों में उनका इस्तेमाल होता थालेकिन 1972 में प्रतिबंधित कर दिया गयाहालांकि तब तक इसमें भारी गिरावट आ गई थीवैज्ञानिकों के अनुसार, बढ़ते शहरीकरण, रेन फ़ॉरेस्ट घटने और जल स्रोतों के सूखने से मेढकों के ठिकाने घटे हैं

(हिन्दुस्तान, नई दिल्ली, सोमवार, 6 अक्तूबर 2008)
原文の誤りを数ヶ所訂正


【解説】

ヒント1:論述形式の文章であるため、1人称2人称はほとんど出て来ない。3人称の文章ばかりである。よって、下の解説でも人称は特に表記していない。また、論述形式の文章では受動態がよく使われる。

こぼれ話1:この文章で取り上げられているのは、インドで販売されているオールアウトというブランドの蚊取りマットである。そのキャッチコピーは正にमच्छरों का यमराज(蚊の閻魔様)であった。

मच्छरों का यमराज बोले तो मेढक

題名。~बोले तो~(~と言えば~)構文が使われている。

मच्छरोंは、男性名詞मच्छर(蚊)の複数形後置格。後置詞काに続く。यमराजは日本語で言う閻魔様で、死を司る神。ヤマ、ヤムと訳してもいい。मेढक(蛙)は、मेंढकとも表記する。

訳は、「蚊の閻魔様と言えば蛙」になる。

■एक प्रसिद्ध मच्छर मारक मशीन के विज्ञापन में मेढक नुमा मशीन को मच्छर चट करते दिखाया गया था।

受け身構文。意味上の主語はमेढक नुमा मशीन को、述語はदिखाया गया था。文法上の主語はない。

まずは冒頭のएक प्रसिद्ध मच्छर मारक मशीन के विज्ञापन में。एकはここでは「ひとつの」ではなく不定冠詞的に「ある」と訳す。प्रसिद्धは「有名な」という意味の形容詞。同義語のमशहूरもよく使われるので覚えておくといい。मच्छर मारक मशीनはひとつながりの単語と考えるべき。直訳すると「蚊を殺すマシーン」であり、つまりは蚊取りマットのことである。विज्ञापनは「宣伝」という意味で、ここではテレビ・コマーシャルのことと考えてもらっていい。मशीनもविज्ञापनも形に変化はないが、後ろに後置詞が来ているので、実際には後置格である。मशीनの後ろの後置詞がकेになっているのは、それがかかるविज्ञापनが後置格だからである。

मेढक नुमा मशीनもひとつながりの単語として考えるべき。「蛙のような形のマシーン」という意味になる。そのテレビ・コマーシャルでは、蚊取りマットが蛙のような形で描写されていたのである。ここでも、मशीनの後ろに後置詞कोが来ているので、मशीनは実際には後置格である。मेढक नुमा मशीन कोは全体で意味上の主語になるが、कोが付いているため、文法性や文法数には影響しない。

मच्छर चट करतेは未完了分詞の副詞的用法。動詞の不定形はचट करना(飲み込む)。

दिखाया गया थाは、दिखाना(見せる)の受動態दिखाया जानाの過去完了形。

訳は「ある有名な蚊取りマットのテレビ・コマーシャルで、蛙ような形のマシーンが蚊を飲み込んでいるところが見せられた」になる。

हो सकता है विज्ञापन में इस मशीनी मेढक का इस्तेमाल सिर्फ़ उसे आकर्षक बनाने के लिए किया हो, पर यह बात सौ फ़ीसदी सच है कि मच्छर का सबसे बड़ा दुश्मन मेढक ही है।

2つの文から構成されている。逆接の接続詞परで接続されているので、ひとつめの文とふたつめの文の内容は相反するものだと予想できる。

ひとつめの文は、さらに2つの文から構成されている。हो सकता है(ありうることだ)はひとつのフレーズとして覚えるべき。この後ろに関係代名詞किが省略されており、「ありうること」の内容が説明される。その一文の意味上の主語は存在しないが、文法上の主語はइस्तेमाल、述語はकिया हो。もし意味上の主語が来たら、この一文はने構文になる。

単数近接代名詞यह(これ)の後置格इसは、मशीनी मेढक(マシーン蛙)にかかっている。मशीनी मेढकの後ろには後置詞काが来ているので、मशीनी मेढकは後置格。よってयहも後置格になっている。इस्तेमालは「使用」という意味の男性名詞。同義語として他にप्रयोगも覚えておくといい。सिर्फ़は「単に」という意味。उसेは「それを」という意味の代名詞。件の蚊取りマットを指している。動詞आकर्षक बनाना(魅力的にする)に副詞句を作るके लिए(~のために)が付いている。किया होはकरना(する)の完了形仮想表現。よってहोはコピュラ動詞不確定未来形である。

ふたつめの文も、さらに2つの文から構成されている。関係代名詞किの前後で2つに分割される。前の主語यह बात(この話)の内容が、後ろの文で説明されている。सौ फ़ीसदीは「100%」。फ़ीसदीは「パーセント」という意味だが、同義語として他にप्रतिशतも覚えておくといい。सचは「真実」という意味の名詞。述語はहैである。

後ろの文の主語はमच्छर का सबसे बड़ा दुश्मन。最上級表現सबसेが使われている。दुश्मनは「敵」という意味。मेढकの後ろのहीは強調の助詞。述語はहै。

訳は「テレビ・コマーシャルの中でそれを魅力的にするためにマシーン蛙を使ったのかもしれないが、蚊の最大の敵が蛙というのは100%真実である」になる。

किसी भी बेहतरीन मशीन से कई गुना ज़्यादा काम का होता है एक मेढक।

倒置法が使われている。主語は一番最後のएक मेढक(1匹の蛙)で、さらに述語होता हैの前のका以前の部分全てが主語にかかっている。

किसी भीはकोई भी(どんな)の後置格。後のमशीनにかかっている。बेहतरीनは「最上の」という意味の形容詞。比較級的形容詞बेहतर(さらに良い)と併せて覚えておくといい。後置格名詞मशीनの後の後置詞सेには複数の意味があるが、ここでは比較(~よりも)の意味で理解すべき。कई गुना ज़्यादाはひとまとまりで「何倍も多い」という意味。काम काはएक मेढकにかかっており、「仕事をするもの」という意味。

訳は「1匹の蛙は、どんな最上のマシーンよりも何倍も多くの仕事をする」になる。

क्योंकि वह अपने जीवनकाल में 15 से 16 लाख मच्छरों को नष्ट कर देता है।

क्योंकिは「なぜなら」という意味の接続詞。単数遠隔代名詞वह(それ)は直前のएक मेढक(1匹の蛙)を指す。अपनेはअपना(自分の)の後置格で、後置詞मेंを伴う後置格男性名詞जीवनकाल(生涯)にかかっている。15 से 16 लाखは「150~160万」という数詞。नष्ट कर देता हैは、नष्ट करना(破滅させる)の複合動詞の未完了現在形。

訳は「なぜならそれ(1匹の蛙)は一生の内に150~160万の蚊を食べるからだ」になる。

वैज्ञानिकों का मानना है कि इन दोनों की दुश्मनी ही मच्छर के प्रकोप का सही इलाज है।

2つの文から構成されている。वैज्ञानिकों का मानना(科学者たちの信じていること)の内容がकि以下で説明されている。

वैज्ञानिकोंは男性名詞वैज्ञानिक(科学者)の複数形後置格。後ろに後置詞काがあるため。माननाは他動詞मानना(信じる)の名詞的用法。

इनは複数近接代名詞ये(これら)の後置格。दोनों(両方)と併せて「これら両方」という意味になるが、その内容はमच्छर(蚊)とमेढक(蛙)である。後置詞कीは女性名詞दुश्मनी(敵対関係)にかかっているため女性形になっている。その後ろの助詞हीは強調。男性名詞प्रकोप(猛威)は後置詞काを伴っているために後置格。よってप्रकोपの前の後置詞काは男性後置格केになっている。सहीは「正しい」、男性名詞इलाजは「治療」という意味だが、ここでは「対処法」と意訳した方が適切であろう。

訳は「科学者の信じるところによると、これら両者の敵対関係こそが、蚊の猛威の正しい対処法である」になる。

वैज्ञानिकों की सोच के पीछे एक बड़ा कारण यह है कि मच्छरों की रोकथाम में आधुनिक चिकित्सा विज्ञान नाकाम है।

2つの文から構成されている。एक बड़ा कारण(ひとつの大きな理由)の内容がकि以下で説明されている。

वैज्ञानिकों की सोच(科学者たちの考え)とは、前文の内容を指す。सोचは女性名詞のため、直前の後置詞काは女性形कीになっている。के पीछेは「~の後ろ」という意味の副詞句形成語。

रोकथामは「防止」という意味で女性名詞のため、直前の後置詞काは女性形कीになっている。आधुनिक चिकित्सा विज्ञानでひとつながりの単語で主語。「現代医学」という意味。नाकामは「無力な」という意味の形容詞。

訳は「科学者たちがそのように考える大きな理由は、蚊の防止に現代医学が無力であることだ」になる。

दवाएँ बनती हैं, लेकिन मच्छरों में उनके प्रति प्रतिरोधक क्षमता पैदा हो जाती है।

2つの文で構成されており、逆接の接続詞लेकिनで接続されている。

ひとつめの文はシンプルである。दवाएँは女性名詞दवा(薬)の複数形。बनती हैंは自動詞बननाの女性複数現在未完了形。बननाには「なる」という意味もあるが、ここでは「作られる」と理解すべき。

उनके प्रतिは複数遠隔代名詞वे(それら)の後置格उनに、副詞句を作るके प्रति(~に対して)が接続した形。उनの内容は直前のदवाएँ。प्रतिरोधक क्षमताはひとまとまりで「抵抗力」。女性名詞で、ふたつめの文の主語である。述語のपैदा हो जाती हैは、自動詞पैदा होना(生まれる)の複合動詞女性単数未完了現在形。

訳は「多くの薬が作られているが、蚊にそれら(薬)に対する抵抗力が生じてしまう」になる。

एक वैज्ञानिक शोध के अनुसार पहले मच्छरों की संख्या इस तेज़ी से नहीं बढ़ पाती थी।

冒頭のएकは不定冠詞的用法。वैज्ञानिक शोधはひとまとまりで「科学論文」。के अनुसारは「~によると」という意味の副詞句を作る。पहलेは「以前は」という意味の副詞。संख्याは「数」という意味の女性名詞のため、直前の後置詞काは女性形कीになっている。इस तेज़ी सेとは「この早さで」という意味の副詞句で、ここでのइस(これ)は、特定の事象を指すのではなく、「現在の」という意味になる。बढ़ पाती थीは、自動詞बढ़ना(増える)の可能表現बढ़ पानाの女性単数未完了過去形。直前に否定辞नहींがあるので否定文になる。

訳は「ある科学論文によると、以前は蚊の数はこのような早さで増えることができなかった」になる。

क्योंकि मच्छरों की फ़ौज का मुक़ाबला मेढक कर रहे थे।

क्योंकिは「なぜなら」という意味の接続詞。主語はमेढक(蛙)で、動詞の形から複数形であることが分かる。述語は分解されており、~का मुक़ाबला कर रहे थेになる。まずका以前の部分を見ると、फ़ौजは「軍隊」という意味の女性名詞であり、直前の後置詞काは女性形कीになっている。का मुक़ाबला करनाは「~に対抗する」という意味で、述語はその男性複数過去進行形になっている。

訳は「なぜなら蚊の軍隊に蛙が対抗していたからである」になる。

लेकिन पिछले कुछ दशकों में इनकी संख्या तेज़ी से घटने के कारण मच्छर बढ़ गए।

文頭には逆接の接続詞लेकिन(しかし)が来ている。主語はमच्छर(蚊)で、以降の動詞の形から複数形であることが分かる。述語はबढ़ गएで、自動詞बढ़ना(増える)の複合動詞の男性複数完了形。文の大部分はके कारण(~の理由で)以前の副詞句からなっている。副詞句を見ると、पिछले कुछ दशकों मेंは「過去数十年の間に」という意味。पिछलेは「過去の」という意味の形容詞。दशकは英語のdecadeと同じ意味の男性名詞で、つまりは「10年」という意味。形容詞कुछ(いくつかの)が付いているので「数十年」になる。後置詞मेंが続くので複数形後置格。इनकीは複数近接代名詞येの後置格इनに、後置詞काの女性形が続いた形。इनの内容はमेढक(蛙)である。संख्याは「数」という意味の女性名詞。副詞句の中の主語である。तेज़ी सेは「早く」という意味の副詞句。घटनेは他動詞घटना(減る)の名詞的用法で、के कारणに続いている。

訳は「しかし、過去数十年の間にこれら(蛙)の数が急速に減ったため、蚊が増えてしまった」になる。

वैज्ञानिकों का मानना है कि मच्छरों की वृद्धि दर को रोकने के लिए सरकार को मेढकों की आबादी बढ़ाने के उपायों पर भी विचार करना चाहिए।

2つの文で構成されている。वैज्ञानिकों का मानना है(科学者たちの信じるところによると)は前で解説した。

ふたつめの文がメインになる。~को~चाहिएの必要表現構文が使われており、意味上の主語はसरकार(政府)、文法上の主語はविचार(意見)、述語はकरना चाहिए(~しなければならない)になる。まずはके लिए(~するために)以前の副詞句を見る。वृद्धि दरはひとまとまりで「増加率」という意味になり、दर(率)が女性名詞であるため全体で女性名詞扱いとなる。रोकनेはरोकना(止める)の名詞的用法で、के लिएへ続く。आबादीはसंख्याと同じく「数」という意味になるが、「人口」というニュアンスがより強い。जनसंख्या(人口)という名詞と同義語である。बढ़ानेは他動詞बढ़ाना(増やす)の名詞的用法。उपायोंは男性名詞उपाय(方法)の複数後置格。その後の後置詞परは「~について」という意味で、助詞भीは「~も」という意味である。विचार करनाは「考える」という意味の動詞句。

訳は「科学者たちの信じるところによると、蚊の増加率を止めるために政府は蛙の数を増やす方法を考えなければならない」になる。

बाज़ार में हालांकि मच्छरों को मारने या भगाने के लिए कई प्रोडक्ट हैं, लेकिन मच्छरजनित बीमारियाँ जैसे मलेरिया, डेंगू, फ़ाइलेरिया, जापानी इंसेफ़ेलाइटिस, चिकनगुनिया आदि घटने की बजाय बढ़ती जा रही हैं।

2つの文で構成されている。ひとつめの文には逆接の接続詞हालांकि(しかしながら)が挿入されており、ふたつめの文の冒頭にも逆接の接続詞लेकिन(しかし)が使われている。日本語に訳す際は「~だが」としておけばよい。

ひとつめの文の主語はकई प्रोडक्ट(いくつかの製品)、述語はहैंである。文のメインはके लिए(~するため)以前の副詞句である。बाज़ारは「市場」という意味の男性名詞。मारनेとभगानेはそれぞれ他動詞मारना(殺す)、भगाना(追い払う)の名詞的用法で、後置格になってके लिएにつながっている。

ふたつめの文の主語はमच्छरजनित बीमारियाँ(蚊を媒介とした病気の数々)である。その後、副詞जैसे(例えば~のような)を使って病気の具体例が挙がっている。どれも英語の音訳である。順に、マラリア(Malaria)、デング熱(Dengu)、フィラリア(Failaria)、日本脳炎(Japanese Encephalitis)、チカングニヤ(Chikangunia)である。最後のआदिは「~など」という意味。घटने की बजायは副詞句で、自動詞घटना(減る)の名詞的用法後置格घटनेに、की बजाय(~の代わりに)が続いている。述語のबढ़ती जा रही हैंは、自動詞बढ़ाना(増える)の継続表現बढ़ता जाना(増え続ける)の女性複数現在進行形。

訳は「市場には蚊を殺したり追い払ったりするための多くの製品があるが、蚊を媒介とした病気、例えばマラリア、デング熱、フィラリア、日本脳炎、チカングニヤは、減る代わりに増え続けている」となる。

देश में मेढकों की घटती संख्या के कारण मच्छरों का प्रकोप बढ़ रहा है।

主語はमच्छरों का प्रकोप(蚊の猛威)、述語はबढ़ रहा है。自動詞बढ़ना(増える)の男性単数現在進行形である。के कारण(~の理由で)以前の副詞句を見ると、まず男性名詞देश(国)はここでは「インド」という意味。मेढकों की घटती संख्याの中のघटतीは自動詞घटना(減る)の形容詞的用法で、直後の女性名詞संख्या(数)にかかっているために女性形になっている。मेढकों की(蛙の)もसंख्याにかかっている。

訳は「インドでは、蛙の数が減少しているため、蚊の猛威が増している」になる。

दरअसल मच्छरों का लारवा मेढक का प्रिय भोजन है।

दरअसलは「実際に」という意味の副詞。ペルシア語系の単語でदरは前置詞でヒンディー語の後置詞मेंに同じ、असलは「本当」という意味の女性名詞である。よって、असल मेंという言い方もある。लारवाは「幼虫」という意味の男性名詞で、この文の主語。प्रियは「好きな」という意味の形容詞、भोजनは「食べ物」という意味の男性名詞である。

訳は「実際に、蚊の幼虫は蛙の大好物である」になる。

अपने जीवनकाल में एक मेढक औसतन 15-16 लाख मच्छरों को नष्ट कर देता है।

前に出て来た文章(参照)を繰り返している。主語はएक मेढक(1匹の蛙)、述語はनष्ट कर देता है(破滅させる)。औसतनは「平均して」という意味の副詞。

訳は「1匹の蛙は一生の内に平均して150~160万匹の蚊を食べる」になる。

सिर्फ़ 50 मेढक एक एकड़ धान की खेती को सभी प्रकार के कीटों से बचा सकते हैं।

主語はसिर्फ़ 50 मेढक(たった50匹の蛙)。男性複数形である。एकड़は「エーカー」で広さの単位。धान की खेतीは「稲の農業」という意味で、つまり「稲作」。सभी प्रकार केは「あらゆる種類の」という意味の形容詞。कीटोंは男性名詞कीट(虫)の複数形後置格。助詞सेはここでは「~から」という意味。述語बचा सकते हैंは、他動詞बचाना(助ける)の可能表現बचा सकना(助けられる)の男性複数現在未完了形。

訳は「たった50匹の蛙が、1エーカーの稲作を、あらゆる種類の虫から守ることができる」になる。

धान के खेतों में जापानी इंसेफ़ेलाइटिस फैलाने वाले मच्छर भी पनपते हैं।

まず冒頭のधान के खेतों मेंであるが、上ではधान की खेती(稲の農業)だったのに、ここではधान के खेत(稲の畑、稲田)の活用になっている。むしろ上でもधान के खेतの方がしっくり来る。खेत(畑)は男性名詞であり、後置詞मेंが続くために複数形後置格になっている。主語は男性名詞मच्छर(蚊)で複数形であるが、その前にवाला(~のような)接辞を使った説明がある。जापानी इंसेफ़ेलाइटिसは前述の通り「日本脳炎」であり、फैलानेは他動詞फैलाना(広める)の名詞的用法後置格である。वाला接辞の前の単語は必ず後置格になる。भीは「~も」という意味の助詞。पनपते हैंは、自動詞पनपना(育つ)の男性複数現在未完了形。

訳は「稲田では日本脳炎を媒介する蚊も育つ」になる。

यदि मेढक हों तो वह इसका लारवा खा जाएँ।

यदि~तो~(もしも~だったら~)構文で、2つの文からなっている。यदिの代わりにअगरを用いてもよい。

ひとつめの文の主語は男性名詞मेढक(蛙)で、後続の動詞から複数形であることが分かる。述語のहोंはコピュラ動詞複数不確定未来形。

ふたつめの文の主語は単数遠隔代名詞वह(それ)。それが示す内容は直前のमेढकであるが、前述の通りこの名詞は複数形であり、この文の述語動詞の複数形になっている。よって、標準ヒンディー語の文法では代名詞は複数形のवे(それら)になるべきである。इसका लारवाとは直訳すると「この幼虫」であるが、単数近接代名詞यह(これ)の後置格इसが指しているのは直前に出て来たजापानी इंसेफ़ेलाइटिस फैलाने वाले मच्छर(日本脳炎を媒介する蚊)である。やはり元の名詞は複数形であり、この代名詞も複数形のइनにした方がより正確である。述語はखा जाएँ。他動詞खाना(食べる)の複合動詞の複数不確定未来形。

訳は「もし蛙がいれば、その(日本脳炎を媒介する蚊の)幼虫も食べてしまうだろう」になる。

नेशनल इंस्टीट्यूट ऑफ़ मलेरिया रिसर्च के शोधकर्ताओं के.राघवेंद्र, पी.शर्मा तथा ए.पी.दास के अनुसार, कुछ दशक पहले तक मेढक की टाँगों का निर्यात यूरोपीय देशों को होता था जहाँ कुछ डिशों में उनका इस्तेमाल होता था।

関係詞जहाँ(~という場所)を使った複文になっている。जहाँに対応しているのはयूरोपीय देश(ヨーロッパ諸国)である。

まずはコンマまでの文を見る。नेशनल इंस्टीट्यूट ऑफ़ मलेरिया रिसर्चは英語National Institute of Malaria Researchの音訳で、「国立マラリア研究所」と訳すのが適切であろう。शोधकर्ताओंは男性名詞शोधकर्ता(研究者)の複数形後置格。そのまま並列の関係で、研究者の実名が続く。के.राघवेंद्र(K.ラーガヴェーンドラ)、पी.शर्मा(P. シャルマー)、ए.पी.दास(A.P. ダース)の3人である。3つ以上の名詞が並列する場合、「~と」という意味の接続詞は最後の名詞の直前のみに挿入される。ここではतथाが使われているが、ヒンディー語にはその他にऔर、एवं、वなどいくつか同義語があり、どれを使ってもよい。それらの実名の後にके अनुसार(~によると)が続き、全体で副詞句を形成している。

कुछ दशक पहले तकは「数十年前まで」という意味の副詞句。टाँगोंは女性名詞टाँग(足)の複数形後置格。निर्यातは「輸出」という意味の男性名詞。यूरोपीय देशों कोの中の後置詞कोは、निर्यातに対応させて「~に向けて」という意味で捉えるべき。述語のहोता थाは「行われていた」という意味。

関係詞जहाँ以下の文は、जहाँが示すयूरोपीय देशの説明である。डिशोंは英語dishのヒンディー語音訳डिशの複数形後置格。उनका(それらの)の中の代名詞उनが示しているのは、直前のमेढक की टाँगेंである。इस्तेमालは「使用」という意味の男性名詞。

訳は「国立マラリア研究所の研究者K.ラーガヴェーンドラ、P.シャルマー、A.P.ダースによると、数十年前まで、料理に蛙の足を使うヨーロッパの国々向けに蛙の足の輸出が行われていた」になる。

लेकिन 1972 में प्रतिबंधित कर दिया गया।

逆接の接続詞लेकिन(しかし)で始まる。受動態の構文だが、主語はないため、述語動詞は男性単数となる。1972は年号で、उन्नीस सौ बहत्तरと読む。प्रतिबंधित कर दिया गयाは、動詞句प्रतिबंधित करना(禁止する)の受動表現प्रतिबंधित करना(禁止された)の男性単数完了形。

訳は「しかし、1972年に禁止された」になる。

हालांकि तब तक इसमें भारी गिरावट आ गई थी।

逆接の接続詞हालांकि(しかしながら)で始まる。तब तकは「そのときまで」という意味の副詞句。इसमेंの中の単数近接代名詞後置格इसが明確に示している名詞は近くにないが、文脈からमेढक की संख्या(蛙の数)だと推測できる。भारीは「重い、大きな」という意味の形容詞。女性形にように見えるが、不変化であり、常にこの形で使われる。後続の女性名詞गिरावट(減少)と関係なくこの形である。गिरावटは主語で、述語はआ गई थी。自動詞आना(来る)の複合動詞आ जानाの女性単数過去完了形。だが、ここでは自動詞आनाは「起こる」という意味で理解した方がよい。

訳は「しかしながらそのときまでそれ(蛙の数)は大きく減少してしまった」になる。

वैज्ञानिकों के अनुसार, बढ़ते शहरीकरण, रेन फ़ॉरेस्ट घटने और जल स्रोतों के सूखने से मेढकों के ठिकाने घटे हैं।

まずはके अनुसार(~によると)による副詞句がある。その次に、3つの名詞句बढ़ते शहरीकरण、रेन फ़ॉरेस्ट घटने、जल स्रोतों के सूखनが並列しており、後置詞सेが続いている。つまり、3つの名詞句は全て後置格になる。बढ़तेは自動詞बढ़ना(増える)の形容詞的用法で、直後の男性名詞शहरीकरण(都市化)にかかっている。रेन फ़ॉरेस्टは英語Rain Forestの音訳で「熱帯雨林」。घटनेは自動詞घटना(減る)の名詞的用法後置格。जल स्रोतों के सूखनेは全体で「水源の枯渇」になる。これも自動詞सूखना(枯れる)の名詞的用法であるが、この句の中での主語が人間以外の場合は後置詞काは必要ない。よって、जल स्रोत सूखनेの方が文法的には正しい。後置詞सेはここでは「~によって」という意味である。主語はमेढकों के ठिकानेで、「蛙の住処」。男性名詞複数形である。述語はघटे हैंで、自動詞घटना(減る)の男性複数現在完了形。

訳は「科学者たちによると、進む都市化、熱帯雨林の減少、水源の枯渇により、蛙の住処が減ってしまった」になる。


【模範訳】

蚊の閻魔様と言えば蛙

ある有名な蚊取りマットのテレビ・コマーシャルで、蛙ような形のマシーンが蚊を飲み込んでいるところが映し出された。テレビ・コマーシャルの中でマシーン蛙を使ったのは、単に商品を魅力的に見せるためだったのかもしれないが、蚊の最大の敵が蛙というのは100%真実である。

1匹の蛙は、どんな優れた器具に比べても何倍も多くの仕事をする。なぜなら1匹の蛙は一生の内に150~160万の蚊を食べるからだ。科学者の信じるところによると、蛙と蚊の天敵関係こそが、蚊の猛威に対する正しい対処法である。

科学者たちがそのように考える大きな理由は、蚊の防止に現代医学が無力であることだ。多くの薬が作られているが、蚊にはそれらに対する抵抗力ができてしまう。ある科学論文によると、昔はこのような早さで蚊の数が増えることはなかった。なぜなら蚊の大群に蛙が対抗していたからである。しかし、過去数十年の間に蛙の数が激減したため、蚊が増えてしまった。科学者たちの考えでは、蚊の増加率を止めるために政府は蛙の数を増やす方法を考えなければならない。市場には蚊を殺したり追い払ったりするための多くの製品があるが、蚊を媒介とした病気、例えばマラリア、デング熱、フィラリア、日本脳炎、チカングニヤは、減るばかりか増え続けている。インドでは蛙の数が減少しているため、蚊の猛威が増している。実は蚊の幼虫は蛙の大好物である。1匹の蛙は一生の内に平均して150~160万匹の蚊を食べる。たった50匹の蛙が、1エーカーの稲田を、あらゆる種類の虫から守ることができる。稲田では日本脳炎を媒介する蚊も育つ。もし蛙がいれば、その幼虫も食べてしまうだろう。

国立マラリア研究所の研究者K.ラーガヴェーンドラ、P.シャルマー、A.P.ダースによると、数十年前まで、料理に蛙の足を使うヨーロッパの国々向けに蛙の足の輸出が行われていた。しかし、それは1972年に禁止された。しかしながら、そのときまでに蛙は大きく減少してしまった。科学者たちによると、進む都市化、熱帯雨林の減少、水源の枯渇により、蛙の住処が減ってしまったのである。