マハーバーラタを書記

 ヴィヤーサは大叙事詩「マハーバーラタ」を編纂しようと思い立ち、ブラフマーのもとへ行って、書記するのを助けてもらうように頼んだ。ブラフマーはガネーシャにその役割を与えた。なぜならガネーシャは斬新な試みに必要不可欠な存在であり、創作活動におけるいかなる障害も排除する神様だからだ。ガネーシャはヴィヤーサの頼みを受け入れたが、ひとつだけ条件があった。それは、一時も休みことなく叙事詩を作って話し続けるということだった。ヴィヤーサはその条件を受け入れ、逆にガネーシャに条件を提案した。それは、書記するにあたって、それぞれの句ごとに十分に内容を理解してから書き下ろすことだった。

 遂に「マハーバーラタ」の書記が始まった。ところがガネーシャはあまりに早く書き取るため、ヴィヤーサは次の句を思いつくのが困難になってきた。そこでヴィヤーサは108の意味を持つ句を創り出した。さすがのガネーシャもその句を理解するのには時間がかかり、筆の動きが止まってしまった。その間にヴィヤーサは次の句を考えた。

 2人の超人的な努力にも関わらず、「マハーバーラタ」を完成させるには3年の歳月がかかり、10万もの句から成る世界最大の叙事詩が出来上がった。

△▽△▽ 考察 ▽△▽△

△▽△▽ 関連名 ▽△▽△