ガネーシャ小話

 ある日ガネーシャはムリダンガム(両面太鼓)をボンボン叩いていた。その音に耐えられなくなったシヴァは、三叉戟でムリダンガムを二つに切り裂いてしまった。こうしてタブラーが生まれた。


 神様の中で誰が一番最初に祀られるかを決める会合が神様の間であった。シヴァは「世界中でもっとも偉大な聖地を一番早く廻ってきた者が最初に祀られるべきだ」と主張し、神様たちは自分の乗り物に乗って一斉に地上へ飛び出した。ところがガネーシャの乗り物はネズミだったので、いくら頑張っても早く進めない。そこでガネーシャはシヴァとパールヴァティーの周りを廻った。どの聖地よりも父母が一番偉大だからだ。シヴァもガネーシャの知恵を認め、神様の中で一番最初に祀られるのはガネーシャに決定した。


 シヴァとパールヴァティーはガネーシャの結婚相手を探そうとした。ところがガネーシャは自分の母親と同じぐらい美しく聡明な女性としか結婚しないと主張した。シヴァとパールヴァティーは世界中を探し回ったが、そのような女性は見つからなかった。ガネーシャの偶像がインド各地に見られるのは、今でもガネーシャが花嫁を探しているかららしい。


△▽△▽ 考察 ▽△▽△

△▽△▽ 関連名 ▽△▽△