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  マナサーと話す Shiva City






マナサーと話す




 なんだ、私と話がしたくてここに来たのね。それならそうと早く言ってくれればよかったのに。

 私はマナサー。毒蛇を神格化した女神よ。私に祈ると蛇の毒から守られるのよ。

 え、なんで私は毒を抜く仕事をしてるかって?ああ、それはちゃんとした理由があるのよ。別にみんな知ってることだから教えてあげるわよ。

 
毒を持つ生き物が存在する理由
 昔、神様と悪魔がアムリタという霊水を得るために協力して海をかき混ぜたときがあったのね。乳海攪拌っていうんだけど。そのときに同時にアムリタだけじゃなくて、いろんな副産物が生まれてきたんだけど、猛毒も出てきちゃったの。それをシヴァが飲み込んで、世界に広がるのを防いだんだけど、シヴァだってそんな毒飲み込んだら死んじゃうでしょ。それを見てた奥さんのパールヴァティーは、シヴァの首をしめて毒が胃袋に入らないようにしてたの。私はそれを見てて、なんとかしなきゃって思って、シヴァの喉から毒を取り除いて、身近にいた蛇とかハチとか適当な生き物たちに分散して分け与えたの。そのおかげでシヴァは助かったんだけど、代わりに毒を持った生き物が世界に生じちゃて、他の生き物や人間が時々毒に犯されてしまうようになったの。つまり、全部私のせいなのよ。だから、せめて私のできる範囲で、毒に犯された人たちを助けようと思って、こうして毒を抜く仕事をしてるのよ。分かった?あ、あと、乳海攪拌の話は、多分誰かが詳しくしってるでしょうから、その人から聞くといいわよ。

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