◆ビーシュマの誓い◆
 ガンガーがいなくなった後、シャーンタヌ王はサティヤヴァティーという神々しい香りを出す美しい女性と結婚しようと思った。しかし、サティヤヴァティーの父は、「娘から生まれる子を世継ぎにする」という条件を出した。シャーンタヌ王にはガンガーとの間にできた既にビーシュマという息子がいたため、王はサティヤヴァティーとの結婚に踏み切ることができなかった。

 ところが、このことを知ったビーシュマは、自らサティヤヴァティーの父のもとへ赴き、サティヤヴァティーから生まれる子供を世継ぎとする誓いを立てた。しかし、それでも父はその誓いを信用しなかった。そこでビーシュマは「一生結婚せず、純潔を守る」という誓いを立てた。こうして、ビーシュマはサティヤヴァティーを父王シャーンタヌのもとへ連れ帰り、結婚させた。