◆ビーマとハヌマーン◆
 ビーマはドウラパディーの頼みを引き受けて、美しい花を捜して森をうろついていた。やがて前方に巨大な猿が横たわって道をふさいでいるのが見えた。ビーマが何を言ってもどこうとしないので、その猿を力づくでどかそうとしたが、尻尾すら持ち上げることができない。そこで、その猿に敬意を払って謝罪した。するとその猿はハヌマーンであることを明かした。ハヌマーンもビーマも風神ヴァーユの子とされており、兄弟分である。ハヌマーンはビーマを抱きしめ、そのおかげでビーマはさらに強くなった。ビーマは花を見つけ出し、ドウラパディーのもとへ帰った。