◆ガトートカチャ◆
 パーンダヴァの5王子とその母クンティーがロウの家から逃げ、ガンジス河付近をさまよっているときのことだった。ビーマは他の兄弟と母親をバンヤン樹の下で休ませ、水を探しに行っていた。戻ってみると、家族の者は皆深い眠りに落ちていた。そして彼らを食人鬼のヒディムバが食べようとしていた。ビーマはヒディムバを殺したが、その妹のヒディムバーがビーマに一目惚れしてしまった。ユディシュティラはヒディムバーの望みを聞き入れ、一人の男の子が生まれるまではビーマの妻となっていいということにした。このとき生まれたのがガトートカチャである。ガトートカチャは力の強い鬼となって、パーンドゥ軍の強い味方となった。