◆ジャヤドラタの死◆
 ジャヤドラタには「この子の首を地上に落とす者はその首を粉々に砕かれるであろう」という父王の呪いがかかっていた。そこでクリシュナはアルジュナに「弓でジャヤドラタの首を父親のももの上に落ちるように射るとよい」とアドバイスした。

 ちょうどその時、ジャヤドラタの父ヴリッダクシャトラは庵で座って瞑想をしていた。アルジュナの矢はジャヤドラタの首を射抜き、そのまま空中を運んで父のももの上に落とした。ヴリッダクシャトラが瞑想を終えて立ち上がると、その首は地面に落ちた。そして定められた通り、ヴリッダクシャトラの首は粉々に砕け散ったのである。