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  ジャガパパと会話 Jagy City









ジャガパパの顔
 お、いらっしゃい、オイラがジャガパパじゃがん、何かご用じゃがん?ん、何か教えてくれって?う〜む、いきなりそんなこと言われても困るじゃがん。あ、そうだ、こんな話はどうじゃがん?我々ジャガンナートの手足がない理由なんて、聞きたくないじゃがん?ほら、下の写真を見てじゃがん。左からバラバドラ、スバドラー、ジャガンナートの像が並んでるんじゃが、みんな手足がないじゃがん?別に面倒臭かったから手足を付けなかったんじゃないじゃがん。この理由を教えてあげるじゃがん。
 


ジャガンナートの写真

ジャガンナートの手足がない理由
 マハーバーラタ戦争っちゅ〜大きな戦争が昔あってな、その戦争が終わって数十年たった頃のある日じゃった、クリシュナ様は木の下で休憩していたじゃがん。そこへ狩りをしていたジャラ・サバルっちゅ〜男がやって来て、誤ってクリシュナ様に矢を射かけてしまったじゃがん。なんちゅ〜おっちょこちょいじゃがん!その矢によってクリシュナ様は重傷を負ってしまってな、死んでしまったじゃがん。そこでクリシュナ様の友人のパーンダヴァ5兄弟がやって来て、クリシュナ様のご遺体を火葬したんじゃがん。でも、心臓だけは燃え残ったから、海の中に投げ入れたんじゃがん。その心臓は海の上に浮かんで、キラキラ輝いとったっちゅ〜から不思議な話じゃがん。ちなみにその火葬場が今のジャガンナート寺院になっとるんじゃがん。

 それからしばらく時が流れたじゃがん。その内、海の上に輝いてとるものが何なのか知らない奴が出てきて、ヴィシュヴァバスっちゅ〜族長がそれが何なのかを確かめにボートで海に漕ぎ出したんじゃがん。ヴィシュヴァバスが見つけたものは、なんとクリシュナ様の心臓ではなく、青く輝く石像だったんじゃがん。心臓が長い間に神像になったっちゅ〜わけじゃがん。またまた不思議な話じゃがん。ヴィシュヴァバスはその像をニーラマダヴァと名付けて崇めたんじゃがん。

 ところで、この時の国王はインドラユンマという人だったんじゃがん。インドラユンマはヴィシュヌ神を崇拝しとる人で、今度建てた新しい寺院に祀るための、世界でもっとも美しい神聖なヴィシュヌ神の御神体を探し回っとったんじゃがん。といっても王様自らが探し回るはずがないじゃがん。その使者が血眼になって探したんじゃがん。その使者の内の一人がヴィドヤパティだったんじゃがん。

 ヴィドヤパティはある時偶然、ヴィシュヴァバスの村に立ち寄ったんじゃがん。ヴィドヤパティはヴィシュヴァバスの家に泊まっとったんじゃが、そこにはヴィシュヴァバスの娘のラリタがおって、物語の展開上当然の如く、ヴィドヤパティはラリタと恋に落ちてしまったんじゃがん。ラリタはかなりのべっぴんさんだったっちゅ〜話じゃがん。

 ヴィドヤパティはしばらくの間、ヴィシュヴァバスの家に滞在しとったんじゃが、彼が毎日村から遠く離れた高台にお参りに行っとることに気付いたんじゃがん。ヴィドヤパティは村の人々に話しを聞いて、ヴィシュヴァバスは非常に美しいヴィシュヌの神像を崇拝していることを知ったんじゃがん。ヴィドヤパティは何とかその神像を手に入れるため、ラリタと結婚して、ヴィシュヴァバスにその神像のところへ連れて行ってくれるように頼んだんじゃがん。ヴィシュヴァバスはもちろん渋ったんじゃが、自分の娘婿っつ〜こともあり、いろいろ話し合った結果、目隠しをして連れて行くならOKっちゅ〜ことになったんじゃがん。

 目隠しをされたヴィドヤパティは神像のところへ連れていかれるんじゃが、そこは悪知恵を働かせて、なんと道の途中の所々にあらかじめ用意しておいた種を落としていって、道筋が分かるようにしたんじゃがん。どっかで見たような手じゃがん。神像ニーラマダヴァのところに到着すると、ヴィドヤパティはその前例がない壮麗さ、神聖さ、そして平和に満ちた魅力に圧倒され、これこそ世界でもっとも美しいヴィシュヌ神の像だということを確信したんじゃがん。そうして村に帰ってくると、すぐさま国王インドラユンマのもとに馳せ参じて、その神像のことを告げたんじゃがん。

 国王はその知らせを聞いて喜んで、大量の陸軍と共にその秘密の場所に向かったんじゃがん。ところが、その場所にはニーラマダヴァはおろか、何もなかったんじゃがん。これまた不思議な話じゃがん。失望したインドラユンマは村長のヴィシュヴァバスを捕らえて連れ帰り、牢屋に閉じ込めてしまったんじゃがん。

 ところが、その数日後、国王インドラユンマは夢を見たんじゃがん。夢にはヴィシュヌ神が出てきて、彼の残酷な行為を諌め、ヴィシュヴァバスを開放するように指示したんじゃがん。インドラユンマは自分の非を悟り、また、あの時、秘密の場所に何もなかったのは、ヴィシュヌ神が自ら行ったことであることも理解したんじゃがん。そこでインドラユンマは多くの献身的祈祷を行って、許しを乞うたんじゃがん。その願いが聞き届けられて、ヴィシュヌ神は再びインドラユンマの前に姿を現し、新しい神像が間もなく手に入ることを告げたんじゃがん。

 すると、インドラユンマが建てた新しい寺院の近くの海岸で、巨大な丸太の木が発見されたんじゃがん。これを使って神像を作ることにしたんじゃが、国中の一流の大工をもってしても、その丸太に傷すら与えることが出来なかったんじゃがん。なんちゅ〜硬い木じゃと苦悩するインドラユンマを見て、建設神ヴィシュヴァカルマンが年をとった彫刻家の姿で地上に降り立って、インドラユンマの元を訪ねたんじゃがん。

 インドラユンマは早速その老彫刻家に神像作りを依頼したんじゃが、その老彫刻家はひとつの条件を提示するんじゃがん。彼は誰にも見られず、誰にも知られず、秘密裏に神像を作りたいと申し出たんじゃがん。これもどっかで見たような条件じゃがん。そこで国王は密室を用意して、その扉の前で音楽たちに音楽を演奏させ、誰にも神像を作っている音が聞こえないようにしたんじゃがん。

 老彫刻家は幾日も幾日もたった一人で神像を掘りつづけたんじゃがん。このまま完成するかと思えたんじゃが、21日目にインドラユンマの奥さんが好奇心に負けてその扉のドアを開けてしまったんじゃがん。想像通りの展開ですまんじゃがん。で、その中にあったのは手足のない未完成の像だけだったんじゃがん。これがジャガンナート、スバドラー、バラバドラなんじゃがん。よく分かったじゃがん?

 でも、この話は本当だとすると、オイラたちジャガンナート一族は未完成品の神様っつ〜ことになるじゃがん・・・。なんか悲しい話じゃがん。グスン。

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